『粟玄』の「和洋」

画像 大阪の名物菓子のひとつに「粟おこし」や「岩おこし」というものがあります。大阪の人間なら「岩おこし、粟おこし、よぉお越し♪」という、とある漫才師のフレーズも頭にこびりついているくらい有名な銘菓です。
 でもなんで「粟おこし」や「岩おこし」が大阪名物なんだろう?と調べてみると、江戸の頃に豊臣秀吉の大阪城築城により大阪は繁栄し「身を起こし、家を起こし、国を起こす」縁起の良い食べ物として人気を博していて、運河工事の際に大きな岩がたくさん出てきたことから「大阪の掘り起こし、岩起こし」と言われ、その固さにちなんで「岩おこし」の名が付けられたとのことである。
画像「岩おこし」には梅の紋が入れられるのが通例だけど、これは太宰府に流される菅原道真が、船待ちのために現在の大阪市上本町辺りで休憩していた時に、同情した老婆が菓子を献上すると、お返しに菅原家の梅の紋が入った自分の着物の袖を老婆に与えて、感謝したことが始まりとされているらしい。
 米を細かく砕いて水あめ等で作ったシロップと、生姜やゴマなどを混ぜて固めたもので、粟くらいの大きさに砕いているので「粟おこし」(実際に粟を使っているということではない)、さらに細かく砕いて隙間を無くして岩のように硬くしたモノを「岩おこし」といっています。
画像 この大阪名物の「粟おこし」での有名所は『梅仙堂』や『あみだ池大黒』や『二ツ井戸津の清』といったお店でしょうけど、意外と隠れた穴場というか銘菓なのが、『粟玄』なのです。
 千躰という名の交差点を北へ200mほど。駅でいうと南海電車高野線の住吉東駅下車で南東へ300mくらい。阿倍野筋に面したホントにローカルな和菓子店なのです。創業昭和15年の粟おこしのお店といった、まだまだ老舗とは呼べないその『粟玄』が、実は全国に熱狂的なファンがいるくらいに有名な店なのだ。
 その熱狂的なファンを拡大しつつある銘菓が「和洋」なのです。
画像 飴でくるまれたアーモンドとおこしを砂糖と水飴でくっつけて、コーヒーと生クリームで大人の味にしているひとくちサイズのおこし。緑茶にはもちろんのこと、紅茶やコーヒー、さらには洋酒にも抜群に合う甘さとほろ苦さが兼ね備わった一品なのだ。
 また、ひとつひとつが金箔をちりばめた和紙に包まれているため、おつかいものとしても最適です。
 一度食べてみてください。「おこし」の概念がくつがえるくらいの衝撃ですよ。

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  • レイバン

    Excerpt: 『粟玄』の「和洋」 自分へのおつかいもの…/ウェブリブログ Weblog: レイバン racked: 2013-07-03 17:55